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バンジョーの奏法はいろいろありますが、やっぱり花形は3フィンガーでしょう。
ところが皆さんはこれが難しいと思っていませんか?

σ(‥)私(店主)が何人かの初心者のかたにバンジョーをお教えしていて感じたことがあります。
左手は弦の数が少ないのでそんなに大変ではないのですが、右手の動きを「複雑なもの」と
お考えになっているようだ…と。

実は上手なバンジョー弾きでもそんなに複雑なことをやっている訳ではないのですよ。
『じゃあ、どうやっているんだ?』
ということで、バンジョーの3フィンガーの入門編を…。

この3フィンガーってある程度の速さで弾きたいのですよ。
で、そのための3つの条件…
     a. 同じ指を続けて使わない……ふむふむ
     b. 同じ弦を続けて使わない……ふむふむ
     c. 指をロールする………ちょっと待てぃ!! ロールってなんじゃぃ?
はいはい、説明しましょ。
3フィンガーと言うくらいですから(右手の)指を3本使います。
親指、人差し指、中指の3本ですね。
で、この3本を順番に使う(回す)のでロールと言います。
親-人-中とか、中-人-親のように、です。

さてこの3フィンガーで演奏するのは2拍子の曲が主なので
1小節(2拍)の中に音を8個均等に並べます。
それをタブ譜にしてみます。
         こんな感じかな。
横の線は上からバンジョーの第1弦、第2弦、第3弦…
中の数字は左手で押さえる場所を表していて、「0」は押さえないと言うこと…
下のアルファベットは右手の指を表し、[t]は親指、[i]は人差し指、[m]は中指。
他に[s]、[h]、[p]などがありますが、それはその都度説明しますね。
ところでこの8個の音の組み合わせってかなりたくさんありますよ。
それを全部覚えろ…とは言いません。 そんなもの、覚えきれないもーん。

では、どうしたらよいのでしょう?
1小節(2拍) の塊ではなく、半小節(1拍)ずつにバラしてみてください。
上のタブ譜をバラすと…
           1拍に4音ずつ、の繰り返しになりました。
こうすると音の組み合わせって以外に少ないので、これなら覚えられますな。
a. b. c. の条件は頭に置いてくださいね。
 
      1. 親指から始まる前回り(親-人-中)
 
      2. 人差し指から始まる前回り
 
      3. 中指から始まる前回り
 
      4. 親指から始まる後回り(親-中-人)
 
      5. 人差し指から始まる後回り
 
      6. 中指から始まる後回り
 
ロールしているパターンはこの6つだけです。
そして、1小節(2拍) にはめ込む際、[条件a. 同じ指を続けて使わない] を満たす為には
1. の後に1. と4. は使えなくて、2.、3.、5.、6. のどれかと組み合わせることになります。
            
この組み合わせは前後を入れ替えても有効です。
            
では、1. と4. を入れ替えたらだめなのでしょうか?…
            
            
問題ありません。

この6つのロールは「弾き始めた指で終わる」事に気が付きましたか?
と言うことは… 1小節(2拍)の中では同じ指で弾き始めるロールを使わなければ良い、事になります。
残りの組合せも考えてみましょう。
            
            
全部で24種類ありました。ロールだけの組合せで、です。

ところで、先程申し上げた「3つの条件」というのは必ず守らなくてはならない…わけではないのです。
あくまで「基本」なんですよ。 それでこの「基本」をいかに「破る」かが、それぞれの演奏スタイルになっていくのです。
例えば、[条件c. 指をロールする] を守らないパターンがあります。
いわゆる、オルタネートと言われるものです。
           左のパターンは 親-人-親-中 ですからロールのようには回っていませんね。
当然弾き始めた指では終わりません。
この親指が軸になるパターンは 親-中-親-人 というのがもう一つありますね。
 
         さらに軸になる指が人差し指の、人-親-人-中、人-中-人-親 の2種類。
 
         それに中指の場合の、中-親-中-人、中-人-中-親 の2種類。
 
そしてこの6つのパターンを逆に弾くパターンが更に6つ…。
オルタネートパターンは全部で12あります。

ロール6つとオルタネート12、合計18個のパターンを 1小節(2拍)に組み込む組合せは
[条件a. 同じ指を続けて使わない] の元に数えてみると…
実に144 通りもあります!!
そしてどこかに休符が入ったりすると…あはは!!!!、もう知らない…。

だ・か・らぁ、 1小節(2拍)パターンなんか覚えられないって言ったじゃん。

でもね、半小節(1拍=音4つ)ずつ考えていれば大丈夫ですから…。
それじゃぁ、のんびり、ゆっくり、焦らずに、次、行ってみよう…